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導入事例

追手門学院大学

ICTを活用した教育の基盤となるファイル共有環境を実現 

新キャンパス開設を機に BYOD を本格導入し
デジタル時代を担う優秀な人材の育成を目指す

“ 数年後には、関西エリアの文系大学を代表する、ICT 活用の先駆け的な存在になりたい。それを目指して、学内でのDropbox の利用促進に取り組んでいきます ”

 

学校法人 追手門学院
総務部 財務課 課長 図書館・情報メディア部
図書館 課長 情報メディア課 課長 
村上 道治 氏

学校法人 追手門学院 追手門学院大学 
情報メディア課 主任 
元木 伸宏 氏

Dropbox 導入の主な効果

  • 学校内外どこからでも簡単にアクセスできるファイル共有環境により、BYOD 本格活用の基盤を構築
  • コラボレーション機能を活用することで、教員と学生、学生同士のコミュニケーションを円滑化
  • ファイルのアクセスログを確認・分析することで、管理の効率化と利用環境の改善につなげる

抱えていた課題

学外からアクセスしにくい既存ファイルサーバーが
学生の柔軟な学びの阻害要因になっていた 

 

追手門学院大学が開学したのは 1966 年。

「独立自彊・社会有為」を教育理念に掲げる追手門学院の大学部門であり、人文社会科学系の総合大学として人材の育成に取り組んできました。近年は地元地域のスマートコミュニティプロジェクトに参画し、その一環として茨木総持寺キャンパスを設立。一大文教地域の創造を目指し、新たな一歩を踏み出しています。茨木総持寺キャンパスの開設に当たり、同大学が新たな教育方針として打ち出したのが、新教育 “WIL” です。WIL とは Work Is Learning の略で、「行動して学び、学びながら行動する」の意。柱の 1 つに掲げたのが ICT 活用でした。


「スマートフォンが普及した現在は、若い人の “PC 離れ” が顕著になっています。ただ、社会人として働く上では、やはり PC スキルが不可欠。 そこで本大学は、学生の私有パソコンを講義で活用する BYOD (Bring Your Own Device) の導入を検討することにしました。新キャンパス の開設を機に、1 人 1 台の PC 環境を整備することで、教育環境の ICT 化を加速しようと考えたのです」
 

そこで課題になったのが、講義などで扱うデータファイルの管理方法でした。従来は、オンプレミス型のファイルサーバーによって、教員・学生が作成したデータファイルを保管・管理していました。学生は、学内の PC 教室でレポートなどを作成し、ファイルサーバー内の個人領域に保存していたのです。 
 

「VPN 経由で学外からアクセスすることはできましたが、煩雑な手順 が必要なためほとんど使われていませんでした。この状態では、 BYOD を導入しても学外での PC 利用が普及せず、大きな効果は期待 できません。セキュリティを保ちながらどこからでも簡単にアクセス できる、新しいファイル管理の仕組みが必要でした」   
と村上 氏は振り返ります。

ソリューション

いつでもどこからでもクラウドにアクセスし
講義資料やレポートの内容を確認


そこで同大学は、ストレージ環境のクラウド化を前提として方法を検討。採用したのが Dropbox でした。
 

「コンシューマー向けの Dropbox を以前から使っており、多彩なファイル管理機能や UI の便利さなどは個人的に実感していました。加えて、 教育機関での採用実績が多いことがポイントとなり、これなら安心し て導入できると感じたのです」
と同大学の元木 伸宏氏は採用理由を語ります。
 

また同大学は、学生のメール基盤としてマイクロソフトの Office 365ソリューションを活用しています。Dropbox がこれと連携可能で、シームレスなデータの保存・利活用が可能な点も、BYOD の推進につながる点として評価しました。


さらに、Dropbox の機能にも注目しました。特にポイントになったのが、クラウド上のファイルを必要に応じて都度ダウンロードして利用する「スマートシンク」機能です。これを使えば、学生の個人 PC の容量を圧迫しないため、BYOD のハードルを下げられると判断しました。
 

「『保管したファイルを、いつでもどこにいても PC /スマートフォンで見られる』ようにするのが新しいストレージ環境に移行する最大の目的でした。Dropbox であればそれが実現できると感じました」
と村上氏は述べます。 

結果

学生・教職員を含め、学内の全インフラを
ゆくゆくは Dropbox に統合していきたい 
 

導入に当たっては、日本唯一である認定サービスパートナー(2019 年 12 月時点)の技術力および Dropbox の自社での活用経験を評価して SCSK をパートナーに採用。環境設定、データ移行といった作業を順調に進め、2019 年春の新キャンパス開設と同時に Dropbox の利用を開始しています。
 

まずは 1 年生全員を対象に BYOD をスタート。また、アカウントは教員にも配布しており、講義での資料配布などに Dropbox を活用しています。2019 年 10 月現在、ユーザー数は教員・学生を合わせて約 4000 人です。 
 

「学生の活用度合いは個々人の学習スタイルや選択している講義によってまちまちですが、高頻度で学外から利用する学生もいるなど、効果を実感しています」
と村上氏。
 

加えて、そもそもそうしたログや統計情報が取得できるようになったことも、Dropbox を導入してよかったことの 1 つです。これにより、「どのデータへのアクセスが多いか」「どういう使われ方が多いのか」といったことが可視化でき、利用環境の改善や最適化に生かせるようになっています。
 

「さらに、ファイルのリカバリーが容易になったこともメリットです。ファイルの変更履歴が残るため、誤って削除してしまったファイルも簡単に復元できます。ランサムウェア等に感染した場合でも、ファイルを容易に復元できるため、我々管理者側の負担は大いに軽減されています」
と元木氏は付け加えます。
 

今後は、4 月に新入生が入るたび、新学年全員に BYOD を導入していきます。これにより、3 年後には全学生が Dropbox ベースの BYOD 環境で講義を受けられるようにする計画です。また、現在は既存のファイルサーバーを引き続き使用している事務職員についても、ゆくゆくは Dropbox へ移行ができないか検討を進めています。
 

「すべての学生・教職員が Dropbox ベースのファイル管理に移行すれば、教員と学生の情報共有やファイル送受信、事務職員と学生とのコミュニケーションなどが一層円滑に行えるようになるでしょう。大学組織で扱うファイルは、学生の氏名や成績などの機密性が高い情報が多数含まれています。十分なセキュリティを維持しながら、BYOD のメリットを享受する最適な方法について、Dropbox、および SCSK と一緒に検討しているところです」
と元木氏は期待を語ります。
 

明日の社会を支える優秀なデジタル人材を輩出するため、BYOD によって ICT 活用の加速を図る追手門学院大学。多彩なファイル/コンテンツの活用基盤となる Dropbox は、同大学の取り組みを強力に支援しています。

 

 

クラウドを利用すれば、ファイルの受け渡しや情報共有、コミュニケーションが円滑に行えるようになります。いずれは学内の全インフラを Dropbox に統合していければと考えています。

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