結果
学生・教職員を含め、学内の全インフラを
ゆくゆくは Dropbox に統合していきたい
導入に当たっては、日本唯一である認定サービスパートナー(2019 年 12 月時点)の技術力および Dropbox の自社での活用経験を評価して SCSK をパートナーに採用。環境設定、データ移行といった作業を順調に進め、2019 年春の新キャンパス開設と同時に Dropbox の利用を開始しています。
まずは 1 年生全員を対象に BYOD をスタート。また、アカウントは教員にも配布しており、講義での資料配布などに Dropbox を活用しています。2019 年 10 月現在、ユーザー数は教員・学生を合わせて約 4000 人です。
「学生の活用度合いは個々人の学習スタイルや選択している講義によってまちまちですが、高頻度で学外から利用する学生もいるなど、効果を実感しています」
と村上氏。
加えて、そもそもそうしたログや統計情報が取得できるようになったことも、Dropbox を導入してよかったことの 1 つです。これにより、「どのデータへのアクセスが多いか」「どういう使われ方が多いのか」といったことが可視化でき、利用環境の改善や最適化に生かせるようになっています。
「さらに、ファイルのリカバリーが容易になったこともメリットです。ファイルの変更履歴が残るため、誤って削除してしまったファイルも簡単に復元できます。ランサムウェア等に感染した場合でも、ファイルを容易に復元できるため、我々管理者側の負担は大いに軽減されています」
と元木氏は付け加えます。
今後は、4 月に新入生が入るたび、新学年全員に BYOD を導入していきます。これにより、3 年後には全学生が Dropbox ベースの BYOD 環境で講義を受けられるようにする計画です。また、現在は既存のファイルサーバーを引き続き使用している事務職員についても、ゆくゆくは Dropbox へ移行ができないか検討を進めています。
「すべての学生・教職員が Dropbox ベースのファイル管理に移行すれば、教員と学生の情報共有やファイル送受信、事務職員と学生とのコミュニケーションなどが一層円滑に行えるようになるでしょう。大学組織で扱うファイルは、学生の氏名や成績などの機密性が高い情報が多数含まれています。十分なセキュリティを維持しながら、BYOD のメリットを享受する最適な方法について、Dropbox、および SCSK と一緒に検討しているところです」
と元木氏は期待を語ります。
明日の社会を支える優秀なデジタル人材を輩出するため、BYOD によって ICT 活用の加速を図る追手門学院大学。多彩なファイル/コンテンツの活用基盤となる Dropbox は、同大学の取り組みを強力に支援しています。