先延ばしとは?

何事につけても「後でやる」と言い訳をする。ひどいときには、いつまでたっても手を付けられない。もしそういう傾向があるとしたら、あなたは「先延ばし型」の人かもしれません。

先延ばしとは何か

「先延ばし」とは、「楽しくないという理由で、すべき作業を後回しにすること」と一般的には定義されます。おそらく、誰にでも心当たりがあるのではないでしょうか。たとえば、請求書の支払い、メールの整理、1 か月分の領収書の提出。こうした面白みのない作業を後回しにした経験のある人は多いはずです。これまで、先延ばしは時間管理ができていないのが原因だとか、単に怠けているだけだと言われてきました。しかし最近の調査によると、これは実際には心理的な問題なのだそうです。

あなたは先延ばし型?

もしそうだとしても、心配はいりません。多かれ少なかれ、ほとんどの人がそうだからです。ですが、もし頻繁に物事を先延ばしにしてしまうようなら、問題は少し根深いかもしれません。先延ばしには、ほとんどの場合にたどる典型的なパターンがあります。そのパターンにはまると、時間管理To-do リストのことを忘れて、何か別のことを優先してしまうのです。

積極的に気晴らしを探している

本当に忙しすぎて気晴らしを求めているのと、大切な作業を避けるために気晴らしを探しているのでは、意味が違います。「もう 5 分だけ」といってソーシャル メディアやビデオ ゲームに逃避する、30 分もの間ぼーっと窓の外を眺める、などの行動をしていませんか?必要な作業を積極的に遠ざけているつもりはないのかもしれません。外に出かけることや他の予定を入れるようなことはしていないのに、ただ時間だけが過ぎ去ってしまう、という感覚なのかもしれません。しかし、これこそが先延ばしの最大の特徴なのです。

時間管理はできている

時間管理が苦手であることと、先延ばしはまったく違います。確かに、この 2 つには多くの共通点がありますが、先延ばし型の人が必ずしも時間管理が下手であるとは限りません。一度も締め切りを破ったことがなく、先延ばしにしていた仕事をいつも同じ丁寧さと完成度で仕上げる人もいます。これは単に、土壇場になるまで作業を開始できないというだけです。

自分自身をケアしていない

これは現代社会の過酷な一面です。先延ばしは、単なる怠け心や自己管理能力の不足ではなく、メンタル ヘルスの問題だと指摘する声もあります。ピアーズ・スティール博士に至っては、「先延ばしは自傷行為」とまで言っています。終わらせるべき作業があるとわかっており、それを後回しにすることにメリットはないと理解しているにもかかわらず、それでも気晴らしに走ってしまうのです。不安や失敗への恐れ、低い自尊心といったネガティブな感情は、どれも先延ばしを強化する方向に働きます。緊張する就職面接に寝不足の状態で挑むのは無謀だとわかっていても、そのストレスから逃れたいと思うあまり、つい前日に夜更かししてしまうのと同じです。

時間を作ってしっかり心を落ち着かせ、マインドフルネスなどを楽しみ、手元にある仕事に取り組む態勢を整えましょう。恐怖心を取り除き、その作業も他の物事と何ら変わらないと考えるのです。どれほど完璧主義の人でも、何も手を付けないよりは、とにかく完成させてしまうほうが、はるかにましだと考えています。

自制心がないと感じている

これは、モチベーションが低下していることに敗北感を覚え、それが仕事に対する全体的な姿勢に悪影響を及ぼしていることと関係しています。仕事のモチベーションが上下するのはごく自然なことです。ここで少しでも自分をケアしてあげれば、モチベーションが低下したときの自分に元気を与えることができます。たとえば、オフィスの真ん中にある自分のデスクから静かな会議室に移動して、目に入る光景を変えてみましょう。在宅勤務で働いているのなら、カフェで仕事をしてみてはどうでしょうか。忙しくテキパキと働く人たちに囲まれていると、あなたのモチベーションも上がってくるかもしれません。

気を紛らわしてくれる他の行動に逃避する

先延ばしとメンタル ヘルスのもう 1 つの重要な結び付きは、それが食べることを通じて表されるケースが珍しくない点です。先延ばしのために何かを食べることは、気を紛らわせるために食べることです。仕事をしているデスクを離れて休憩室に食べ物を取りに行くことや、同僚と雑談をすることはよいことだと思うかもしれませんが、結局のところは、差し迫った作業がもたらすネガティブな感情を和らげるために、逃避的に行動しているに過ぎません。

常に圧倒されたように感じている

楽しいことや得意なことを先延ばしにする人はいません。もし作業を先延ばしにしてしまうのなら、その理由を考えてみましょう。ひょっとすると、それはあなたの能力とは関係がなく、作業に対するアプローチに原因があるのかもしれません。たとえば、特定の仕事をするための最適なツールが手元にない場合、その仕事をすること自体ではなく、その仕事をうまく進められるかどうかを不安に感じている可能性があります。

先延ばしをやめるには

ここまで見てきたように、先延ばしのほとんどはネガティブな感情によって引き起こされます。適切でない方法で自分を守ろうとして、好ましくない作業や不快な作業を後回しにし、代わりに手近な満足感に飛びついてしまうのです。しかしそれは、最終的に自分をさらに苦しめるだけで、問題は何も解決されません。この問題を克服するためには、こうした負の感情に対抗するための策を講じる必要があります。

すでに、先延ばしの原因となる感情を克服する方法を少しご紹介しましたが、実は、この時間泥棒をあなたの人生から完全に追い出すためのもっと客観的な方法があります。

人とのつながりを保つ

差し迫った作業を抱えているときに孤立感や孤独感を覚えることは、先延ばしを誘発する大きな要因になります。ともに仕事をするチーム メンバーとは、常に連絡を取り合うようにしましょう。方法は、インスタント メッセンジャーやメール、昔ながらの電話など、何でもかまいません。仲間がいると感じることは、不安の軽減に効果があるだけでなく、自分の仕事に対する責任感を高めることにもつながります。

作業に適したツールを利用する

先延ばしを引き起こすのは、恐れを感じるような作業だけではありません。その作業に用いる手段も原因になり得ます。また、作業のためにいくつものツールやプログラム、ファイルを使わなければならないという状況も、大きなプレッシャーになります。このような負の感情から、新しいタブを開いてソーシャル メディアをチェックしようという気持ちになるまではほんの一瞬です。Dropbox は、このような状況の解決に大きな効果を発揮します。Dropbox を使えば、コラボレーションによる作業の場を 1 か所に集約できるので、先延ばしの原因になる感情に邪魔されず集中して作業することができます。ドキュメントの保存と共有、通知、To-do リスト、コメント、編集という機能をすべて Dropbox で直接利用できるので、先延ばしをせず着実に作業を進めることができます。

生産性を高める

仕事の進め方は人それぞれであり、あなたにぴったりのやり方はあなたにしかわかりません。自分の仕事スタイルを見つめ直し、作業環境や勤務時間の過ごし方をどうすれば改善できるかを考えてみましょう。それが何であれ、自分の行動を引き起こしているのは自分自身であり、あなたはその行動をコントロールできるということを忘れないでください。生産性向上ツールを活用してチームとの共同作業や目標達成の障壁を取り除く、ポモドーロなどの時間管理手法を使って 1 日の作業時間を分割するなど、主体的に作業するための工夫をすれば、先延ばしの誘惑にも打ち勝つことができます。