教員と学生の半数以上を外国人が占め、教育と研究を英語で実施する、沖縄科学技術大学院大学 (OIST) では、現在、研究者コミュニティの情報共有基盤として、Dropbox Business を採用。研究室の要望を反映しながら、インフラの運用管理コストの低減も実現しています。

学校法人 沖縄科学技術大学院大学の Dropbox 導入の主な成果

世界中の共同研究者が最もよく利用するツールを採用し共有が簡単に

豊富な容量と魅力的な機能を提供しながら、組織レベルでコントロール

情報共有インフラの運用および管理コストを大幅に低減

導入の目的

研究者コミュニティで最も人気の高い ファイル シェアリング ツールが必要に

OIST は、沖縄において世界最高水準の教育研究を行うことにより、沖縄の振興と自立的発展、世界の科学技術の発展に寄与することを目的として、2012 年に開学 (学生受入れ) した大学院大学です。教員と学生の半数以上を外国人が占め、教育と研究を英語で実施。海外の大学や研究機関とのコラボレーションも頻繁に行われています。

「OIST は多岐の分野にわたる研究に重点を置いていて、各研究室は国内外の共同研究者とデータを定期的に共有しています。私たちは、教員と研究者と協力して、このようなコラボレーションを推進することのできるテクノロジーを提供しています。」

こう語るのは、オーストラリアのメルボルン大学から OIST に来て 6 年を迎える、ティム・ダイス氏。OIST の最高情報責任者と して学内の共通の IT 施設とサービスをすべて管理しています。
これまで、OIST は、組織内のサーバーにインハウス型のプライベート クラウドを展開していました。しかし、サポートの負担が大きいことに加えて、バグが多く開発者からのサポートも不十分でした。

「OIST は多岐の分野にわたる研究に重点を置いていて、各研究室は国内外の共同研究者とデータを定期的に共有しています。私たちは、教員と研究者と協力して、このようなコラボレーションを推進することのできるテクノロジーを提供しています。」

ソリューション

容量も機能も充実し、組織レベルで制御も行える、 Dropbox Business を採用

OIST では、今年度からの Dropbox Business 採用を決定しました。研究者は、Dropbox を使用して国内外の関係者とコラボレーションし、デバイス上の研究データをバックアップしています。

「Dropbox では、データをアーカイブ システムに移動する前に、研究者が研究データに対する柔軟なアクセスと操作を行うことが可能です。複数の研究者にそれぞれユニークなエンタープライズ アカウントを提供することで、データを組織的に管理しながらコンプライアンス要件を満たし、研究者の増大するコラボレーション ストレージ ニーズにも対応することができます。Dropbox を使うかどうかという選択は各研究室に任せていますので、Dropbox を使っていない研究室もあります。」とダイス氏は話しています。

拡大を続ける環境において、サービスとツールの管理は困難になることがあります。その点において、Dropbox は拡張性、豊富な機能、そして組織レベルで管理できるエンタープライズ指向のソリューションという特長を備えているので魅力的なサービスです。

ダイス氏は、Dropbox はデファクトの研究データ共有ツールとしての広く利用されているので、研究者は容易に利用を開始することができ、Dropbox を既に使用している外部の多くの研究者とのコラボレーションが推進されていると話しています。

「OIST では機密性に基づいて情報が分類されています。機密情報は Dropbox に保存できません。そのルールに加えて、 Dropbox に保存することが適切かどうかを教員が判断しています。」(ダイス氏)

「Dropbox はインハウスの同期ストレージ製品に比べて全体的に安価です。
また、優れたファイル アップロード並列化などの性能も優れています。」

導入の効果

課題を解決しながら、保有コストの低減も実現

ダイス氏によると、Dropbox の最も大きな効果は保有コストの低減。

「Dropbox はインハウスの同期ストレージ製品に比べて全体的に安価です。また、優れたファイル アップロード並列化などの性能も優れています。」(ダイス氏)

最も活用している機能は、同期と共有リンク。ダイス氏によると、日々活用しているデスクトップやノート パソコンから、Dropbox フォルダを開いたり、保存したりするだけで同期が行えるシンプルさが人気の秘訣とのこと。研究室によっては、Dropbox Paper も活用しているそうです。

Office 365 も併用していることから、認証基盤として Active Directory と連携。Dropbox の Active Directory コネクタを活用したシングル サインオン環境を構築しています。

「新しいスマート シンクはすばらしい機能です。これは、ハードドライブのサイズが異なる複数のデバイスでデータを同期する場合に特に便利です。」(ダイス氏) OIST は Dropbox を使用して、研究者がシームレスにコラボ レーションできる環境を提供する一方で、学内のデータの全体 的な制御を維持しています。