結果
いつでも・どこでも情報が確認可能 外部企業とのファイル共有作業も進める
飛島建設はテスト導入を経て、Dropbox の本格活用を開始。
施工中の現場から順次展開し、2020 年までに全現場へ展開する計画です。
「特に高層階での作業時に図面を確認したい箇所が出た場合、事務所へ の移動には時間も手間もかかるため、iPad で確認できるのは助かります。作業の効率化はもちろん、各担当者の業務負荷削減効果にもつなげることができています」
と導入効果について、同社の田中 優祐氏は話します。
また、現場のペーパーレス化にも貢献しています。
従来はプロッターで出力した図面を現場に持参することが多々ありましたが不要になりました。
「今はスマートフォンや iPad から、Dropbox の全デー タが閲覧できるため、『出力はしたが必要なのは別の図だった』という 事態も未然に防ぐことができています」と田中氏。
加えて、建設業界ではジョイントベンチャー(JV)方式で工事の施工にあたるケースも多数ありますが、その際も Dropbox が役立っています。
「JV では複数企業との情報共有が欠かせません。ただ、自社のファイルサーバーを外部に公開するのは、セキュリティやコンプライアンス上の問題があります。Dropbox は閲覧権限などを詳細に設定できるため、安心してファイルが共有できます」と小澤氏。同様のメリットを生かし、グループ会社間のファイル共有にも活用しているそうです。
同社は今後、一層さまざまなファイルの管理を Dropbox で行う方針です。
手始めに予定しているのが写真データ。各現場では、記録・報告用の現場写真を日々大量に撮影し、台帳を作って管理していますが、従来はその作成作業が労働時間増加の一因になっていました。
「現在 一部の現場では、写真を Dropbox に保存し、写真整理や台帳作成は Dropbox を介して外部に委託する試行を始めました。今後は職員の負担軽減を目指して広く展開していく予定です」と小澤氏は言い、労働時間短縮への期待を込めます。さらに将来的には、現場事務所の NAS を廃止し、全データを Dropbox に集約することも検討しています。
「そのほか、すでに本社のファイルサーバーをクラウドに集約した上で、 全社のコミュニケーションツールとして「Microsoft Office 365」を展開するなど、働き方改革は経営上の重要テーマの 1 つになっています。 一連の取り組みを支えるものとして、これからも Dropbox には期待しています」
と小澤氏は最後に語りました。