ブレイクダンスの世界展開を支える BBoy City と Dropbox
BBoy City は Dropbox を活用することで、ブレイクダンスのイベントをより効率的に開催できるようになりました。瞬時のファイル共有、フレーム単位のフィードバック、ペーパーレスの同意書管理により、世界規模で成長を遂げ、各地で困難な環境にある若者たちの支援を行っています。

15
テラバイトの映像
整理しいつでもアクセス可能に
5
分
契約にかかる時間を数日から短縮
500
時間分の動画をレビュー
Dropbox Replay でスピードアップ

「相手が地球の反対側にいても、まるですぐ近くにいるかのように、ファイル、コンテンツ、書類を即座に共有できます。仲介なしでやり取りでき、タイムラグもありません」

背景情報
オースティンの消防士であるロミオ・ナバロ氏は、自己表現の場として、また過酷な環境から抜け出す手段として、ブレイクダンスを続けてきました。そして、困難な地域で育つ子供たちに同じ機会を提供するため、1998 年に BBoy City を設立しました。
このコミュニティでは、ブレイクダンスの大会やイベントを通じて、若いダンサーの育成、支援、交流を行っています。「大会を開催することで、子供たちを目標に集中させ、健全な方向へ導くことができます。初期の頃は正式な大会がありませんでした。私が BBoy City を立ち上げたのもそのためです。」
課題:全米規模の大会を、ストレスなくスムーズに運営する
20 人のチームで運営する BBoy City にとって、非効率で煩雑な作業プロセスは許されませんでした。また、マーケティングや映画祭のために映像を収集し整理するのは非常に困難でした。「送られてくるリンクがバラバラで、管理しきれませんでした」とナバロ氏は話します。「大量のコンテンツがあっても、必要なものを見つけられなければ意味がありません。」
書類の管理も厄介なものとなっていました。チームは署名のためにドキュメントの印刷やスキャン、メールでのやり取りを行っていたため、プロセスの進行が遅くなっていました。
さらに課題となっていたのが、動画編集プロセスです。チームは大量のファイルをレビューのためだけにダウンロードし、タイムコードを使ってメールでフィードバックを送るか、直接電話でやり取りする必要がありました。「特にタイムゾーンが異なる編集者と作業する際は、やり取りが煩雑で時間がかかりました」と話すのは、BBoy City のメディア パートナーであるマイケル・プラスター氏です。「ファイル転送、メモ、コミュニケーションの管理に何時間も費やしていました。」
2020 年、ブレイキンがオリンピック競技となり、あちこちでイベントの企画やチームの結成が急ピッチで進められました。BBoy City のチームも、予選や全米大会の開催という挑戦に取り組みました。ダンサーの応募作品、署名、映像のより効率的な収集方法を見つけることが、さらに急務となりました。
「大量の映像があっても、必要なものを見つけられなければ意味がありません。Dropbox なら、ファイルを整理し、いつでもアクセスできます。本当に助かっています。」
ロミオ・ナバロ氏BBoy City 創設者解決策:計画、署名、共有のプロセスを効率化
ナバロ氏は、イベント運営スタッフやグラフィック デザイナーから警備員や救急隊員まで、運営チーム全体で Dropbox を導入しました。現在、BBoy City はすべての映像を Dropbox に保存しており、その容量は 15 テラバイト(500 時間分)を超え、さらに増え続けています。「Dropbox なら、ファイルを整理し、いつでもアクセスできます。本当に助かっています」とナバロ氏は話します。
BBoy City は Dropbox を活用して、世界中のブレイクダンサーからコンテンツを収集しています。例えば、ライブ イベントの参加者は QR コードを使用して動画を送信でき、送られた動画は瞬時に適切なフォルダに保存されます。BBoy City はまた、世界を旅するダンサーたちがその土地の文化を撮影した動画も収集しました。その中から 15 本の作品が選ばれ、オースティンの映画祭でプレミア上映されました。「直前の応募が多数ありましたが、外出先でもスマートフォンから動画を整理できました。Dropbox のおかげで、すべての動画を効率的に管理でき、混乱せずに済みました」と、BBoy City 映画祭のディレクターであるスコット・エシュボー氏は述べています。
チーム メンバーは、Dropbox 内で直接ムービーの共同制作も行っています。その仕組みは、まずカメラマンが映像を Dropbox にアップロードし、フォルダにラベルを付けて保存します。アップロードされると、メンバー全員にすぐに通知が送られます。その後、編集者が作業を進め、完成版を再び Dropbox にアップロードしてフィードバックを集めます。
BBoy City のチーム メンバーは、Dropbox Replay を使って特定のフレームにコメントを残すことができます。Adobe Premiere などの一般的な編集ソフトと連携できるため、編集者は Replay のマーカーを利用して修正が必要なポイントへ直接移動できます。これにより、映像内で修正箇所を手動で探す手間が省けます。また、バージョン履歴や並べて比較できる機能を活用することで、さまざまなイントロを試して最適なものを選ぶなど、編集内容のレビューや選択をスムーズに進められます。即座にトランスクリプトも生成できるため、作業時間を短縮できます。
さらに、BBoy City は契約書や同意書の締結に Dropbox Sign を利用しています。オリンピック予選では、新型コロナウイルスに関する免責同意書について、ダンサーが自身のデバイス上で直接署名できるようにしました。「この仕組みにより、大会を完全非接触で実施できました。コロナ禍にこれを実現できたのは私たちだけでした」とナバロ氏は述べています。ビザ申請の手続きも Dropbox 経由で行うため、海外のパフォーマーや応募者の受け入れもスムーズです。

成果:スピーディーで円滑なチーム ワークで世界に展開
Dropbox はチームの「専属秘書」として、あらゆるドキュメントの処理に活用されています。ナバロ氏は紙の契約書をスキャンしてやり取りするのではなく、契約書ファイルを数回のクリックで送信し、署名を依頼できます。署名済みのファイルも、整理された状態で保存されます。
毎月約 30 件の契約が締結される BBoy City では、アーティストや応募者とのやり取りにかかる時間を削減できています。「以前は数日かかっていた作業が、今では 5 分で完了します」とナバロ氏は話します。「私たちの仕事において、これは非常に重要なことです。署名手続きに時間がかかりすぎると、ダンサーたちがイベントへの参加意欲を失ってしまう可能性があるからです。」
BBoy City のチームは、1 つの構造化されたスペースでファイルをやり取りすることで、同僚、パートナー、海外支部と円滑に共同作業ができるようになりました。タスクの完了時やファイルのアップロード時に即時通知されるので、すべての関係者が常に最新の状況を把握できます。「相手が地球の反対側にいても、まるですぐ近くにいるかのように、ファイル、コンテンツ、書類を即座に共有できます。仲介なしでやり取りでき、タイムラグもありません」とナバロ氏は述べています。
このスムーズな共同作業により、BBoy City は活動を世界規模に拡大し、若者が差別を恐れることなくブレイクダンスに打ち込める安全な場としてイベントを開催しています。現在、その支部はヨーロッパ、アジア、南米の若者たちとつながっています。「オリンピック競技になって以来、ブレイキンはますます発展を続けています。より複雑になる運営管理や増え続けるコンテンツの整理には、Dropbox が欠かせません」とナバロ氏は語ります。「子供たちが目標を見つけ、世界を旅し、自らの挑戦を成功へとつなげる機会を生み出すために、Dropbox は心強いサポートとなってくれるでしょう。」
