メイン コンテンツにスキップする

ファイルの継続的バックアップの概要とその必要性

読了目安:2 分

2025 年 3 月 21 日

ファイル ボックスにある青色のドキュメントを取ろうとする手のイラスト。

ファイルの継続的バックアップとは

継続的バックアップとは、保存されたドキュメント、ファイル、またはフォルダに加えられたすべての変更によって、データ ソースのバックアップが自動的にトリガーされるプロセスです。「継続的データ保護(CDP)」や「リアルタイム バックアップ」とも呼ばれています。

従来のバックアップ方法と同様に、ファイルの継続的バックアップもパソコンやその中にあるすべてのデータの完全なスナップショットを作成できます。

ただし、継続的バックアップが持つ「常時稼働」の性質上、手作業でのバックアップを定期的または指定した間隔で実行する必要がありません。ファイルがポータブル ハード ドライブや USB スティックにコピーされている間、イライラしながら待つこともなくなります。

自動バックアップが強力なソリューションであり、非常時のバックアップ計画として検討すべきとされるのはこのためです。

継続的バックアップの仕組み

バックアップ ソフトウェアをインストールして設定すると、バックアップ対象として選択したデータの完全なコピーが作成されます。継続的バックアップでは、ソース データに加えられたすべての変更内容が、ソフトウェアによって新しいターゲット(アカウント内の別のファイルまたはフォルダなど)にコピーされます。

個々のファイルのコピーが複数作成されるため、継続的バックアップではデータを紛失する直前のバージョンにシステムを戻すことができます。これにより、問題なくファイルを復元できるため、パソコンが突然シャットダウンした場合でも、作業内容が失われることを心配する必要がありません。

これらのバックアップは通常、Dropbox Backup などのオフサイトのクラウド ストレージ システムに保存、整理されます。

デスクトップ、ドキュメント、ダウンロードのフォルダが表示された Dropbox Backup のアカウント スペース。
デスクに座って、青色の画面のモニターと、横に置いた青色の画面のタブレットで仕事をしている専門家。

ファイルの継続的バックアップのメリットとデメリット

継続的バックアップを利用すると、重要なデータが常に保護されているという安心感を得られます。フリーランサーやソロプレナーにとっては、ビジネスの継続性を維持するのに理想的な方法です。

クライアントに納品する重要なファイルの作業期限が迫っている場合、整合性のあるバックアップを迅速に行うことが重要です。ハード ドライブへのバックアップに多くの時間を費やす、作業のバックアップを忘れてパニックになる、クライアントに納品するファイルを復元するのに必要なバックアップを最近行っていない、という状況は避ける必要があります。

このタイプのバックアップ ソリューションには、利便性だけではなく、他にも多くのメリットがあります。しかし、ここに挙げているように、データの継続的バックアップにはデメリットもいくつかあります。

メリット

  • ソース データに対するすべての変更を記録し、その変更をターゲット ロケーションにコピーする

  • 常時稼働の性質により、ファイルが常に最新の状態で維持される

  • すべてのトランザクションのコピーを記録する(コンプライアンスを実証する必要がある規制対象の業界にとって重要)

  • 災害復旧戦略に不可欠である

  • ファイルごとに複数のバックアップ コピーが保存されるため、以前のバージョンに戻すことができる

  • バックアップの定期的な実行という時間的な制約がない

  • バックグラウンドで自動的に実行されるため、人による介入、トレーニング、またはメンテナンスが必要ない

  • バックアップがクラウドで安全に保存され、暗号化プロトコルによって保護される

  • 拡張可能で費用対効果が高い

デメリット

  • 大量のデータを生成する

  • 単一障害点がある

 

ファイルの継続的バックアップの必要性

サイバーセキュリティ、利便性、データ保護に関しては、継続的バックアップは魅力的なオプションです。個人用または業務用を問わず、データを管理、保護するための先を見越した理想的な手段といえます。

ウェブ開発者やアプリ開発者などのソロプレナーにとって、継続的バックアップは欠かせないものです。頻繁に改訂される多数のファイルを仕事で使用するものの、それらを手作業でバックアップできるほど暇ではない場合、手動バックアップはあまりにも面倒に思えるでしょう。

フォレンジック調査が必要なデータ セキュリティ インシデントが発生した場合は特に、継続的バックアップが監査およびコンプライアンスにとってますます重要になってきます。バックアップ ソフトウェアを利用することで、HIPAA のようなデータ プライバシーに関する法律に確実に準拠できます。

あなた自身はデータを非常に慎重に扱っていると思うかもしれませんが、アクシデントは起きるものであり、データ損失の可能性は常に存在します。継続的バックアップは、ファイルを安全かつ復元可能な状態に保つのに必要なセキュリティ、信頼性、柔軟性を提供します。

Dropbox でデータを安全に保護

Dropbox は多要素認証やファイルの暗号化などにも対応し、デジタル ファイル、フォルダ、データをしっかり守ります。

Dropbox Backup でのバックアップ用に準備されているファイルと 3 つのフォルダ。

Dropbox Backup でデジタル コンテンツを安全に保管

ファイルを保護し、簡単に復元するために、必ずしも複雑なプロセスが必要になるわけではありません。

Dropbox Backup を利用すれば、ファイルがクラウドへと自動で簡単にバックアップされるので、どんな事態に見舞われてもすばやくスムーズに復元できます。

関連リソースを見る

プロフェッショナルな環境でノート パソコンとタブレットを使って仕事をする人。強力なパスワードによる保護の重要性が強調されています。

ファイルをパスワード保護する方法

機密ファイルをパスワード保護して安全に保管しましょう。Windows、Mac、クラウド ストレージでファイルを暗号化する方法を、わかりやすいガイドでご紹介します。

ノート パソコンの前にあるソファに座り、モバイル デバイスを使って最近の写真をクラウドにバックアップしている人物。

クラウド ストレージとクラウド バックアップの主な違い

クラウド バックアップとクラウド ストレージは、個人事業主や小規模企業にとって大いに価値のあるツールですが、その違いはご存じですか?これらの技術について詳しく解説します。

自宅のパソコンに向かって仕事をしている人

3-2-1 バックアップ方法とは?

3-2-1 バックアップ ルールでデータを安全に保ちましょう。このシンプルな戦略により、災害発生時にファイルを復元できるようになります。仕組みについてはこちらをご覧ください。