プロの写真家は、自分の作品のバックアップを取ることがいかに重要であるかを知っています。貴重な画像を失うことは甚大な損失になりかねません。
こんなシナリオを考えてみましょう。結婚式、家族の記念撮影、息をのむような風景など、素晴らしい写真の撮影に数え切れないほどの時間を費やし、ようやく数日分の撮影データをカメラからパソコンにアップロードしました。しかし、あとでその写真を見返そうとしたとき、予期せぬ理由で大切なファイルがすべて消えてしまっていることに気づきます。
どんな写真家でも、そのことを考えただけで背筋が凍りつくでしょう。
だからこそ、1 つのバックアップ方法に頼るだけでは不十分であることをプロは認識しています。写真撮影では、1 枚の画像に多大な時間と創造力が投資されるため、堅牢で信頼性の高い写真のバックアップ戦略を立てることが不可欠です。
写真の最適なバックアップ方法とは
写真のバックアップ戦略を万全にするために、次のような重要な要素をいくつか含めた多層的なアプローチを検討してください。
- プライマリ ストレージ:カメラや携帯電話から画像が転送された後、最初に画像が保存されるデバイスです。
- 冗長バックアップ:別のデバイスにファイルのコピーを少なくとも 1 つ作成します。ファイルを複数の場所に保存しておくと、1 つのデバイスに障害が発生しても、引き続き自分の作品にアクセスできます。
- クラウド ストレージ ソリューション:Dropbox などのクラウド ストレージ サービスを利用すれば、オフサイト バックアップの利点を活かすことができ、盗難、火災、洪水などの災害が発生してもファイルを安全に保管できます。
- 定期的なバックアップ スケジュール:撮影後は毎回、画像をプライマリ ストレージとバックアップ デバイスに転送する習慣をつけます。
- ファイルの整理と管理:特定の撮影やプロジェクトを簡単に見つけられるように、一貫した命名規則とフォルダ構造を使用します。

3-2-1 ルールで写真をバックアップする方法
3-2-1 ルールとは、写真や動画をバックアップするための確立された方法です。データのバックアップを複数作成するという定評のある戦略として、データのコピーを 3 つ作成し、2 つのコピーは種類の異なるメディアに保存して、1 つは別の場所(オフサイト)に保存します。プロの写真家の場合、3-2-1 ルールはどのようになるのか見てみましょう。
パソコンに写真を保存
写真の撮影から戻ったらすぐに、カメラ、メモリ カード、iOS デバイスまたは Android デバイスを Mac かパソコンに接続し、新しい写真にアクセスして保存するという流れを、おそらく自然に実行しているのではないでしょうか。
これは、撮影データをより詳細に確認するのに適した方法であるだけでなく、写真のバックアップをすぐに取ることを習慣づけるものです。画像をパソコンにすぐに転送することで、大切な作品を確実に保存し保護することができます。
USB ドライブに写真を保存
写真の 2 つ目のコピーには、USB ドライブを使います。写真がパソコンの内蔵ハード ドライブに保存されたら、外付けハード ドライブにドラッグすることで簡単に保存できます。ニーズを満たすのに十分なストレージ容量があるものを用意してください。
オフサイトに保管される外付けハード ドライブまたは USB ドライブを使用している場合は、ボーナス ポイントになります。ポータブル ドライブは、オフィスやスタジオ、友人の家、貸金庫に保管しておくことができます。ドライブをオフィスか友人の家に保管する場合は、災害に備えて耐火金庫に投資しましょう。外付けハード ドライブは数年ごとに取り替えるようにします。ビット腐敗という、ストレージ メディア上のデータの経年劣化が起こるからです。
カメラアップロードを使用して Dropbox に写真をバックアップ
写真をデバイスのローカルではなく、オフサイトにバックアップする高速で安全な方法は、クラウド ストレージを使用することです。
写真をすばやくアップロードする方法の 1 つに、カメラアップロードがあります。これは、スマートフォンやカメラ、SD カードから直接 Dropbox アカウントに写真を自動的に追加する機能です。
カメラアップロードを有効にすると、デバイスやカードがパソコンに接続されるたびに、カメラロールが自動的にアップロードされます。写真は Dropbox アカウントのカメラアップロード フォルダに安全に保存され、どのデバイスでもアクセスできるようになります。
写真を整理するためにファイルの命名規則やフォルダ システムを導入すると、この方法がさらに強化されます。写真家は一度に数百枚の画像をアップロードすることが多く、写真ごとに名前を変更するのは時間がかかります。Dropbox では、指定したフォルダに写真が追加されたときに、その写真の名前を自動的に変更する命名規則を設定できます。
Dropbox で写真のオンライン バックアップをすばやく安全に
写真がプロ級なのですから、バックアップのルーチンもプロ級であるべきです。このガイドで説明したガイドラインに従えば、3 つのコピー(パソコンのハード ドライブ、外付けドライブ、クラウド ストレージ)が、2 種類のメディア(パソコンと USB)と 1 か所のオフサイト(Dropbox)に保存された状態になります。
Dropbox なら、フル解像度の写真をクラウドに安全に保存できます。スマートフォン、パソコン、ウェブ ブラウザなど、Dropbox にアクセスできるあらゆるデバイスからファイルにアクセスできます。自分の作品をクライアントと共有したい場合、Dropbox Transfer を使えば、Dropbox アカウントを持っていない相手にも最大 250 GB のファイルを送信できます。