ウォーターマークとは

個人や組織、そのブランドにとって、ウォーターマークが非常に重要である理由とその効果的な使い方について解説します。

ウォーターマーク(透かし)とは

ウォーターマーク(透かし)とは、ドキュメント ファイルや画像ファイルのコンテンツに重ね合わせるロゴやテキストのことを指します。透かしは、著作権の保護とデジタル作品のマーケティングという 2 つの目的で大切な役割を果たします。

ここでは、画像やドキュメントに透かしを入れることが重要である理由と、透かしの効果的な使い方を紹介します。

現在では、透かしは電子的な方法で入れることがほとんどですが、その言葉自体には数世紀の歴史があります。元々の透かしは、紙を光に照らしたときや水に濡らしたときにだけ目に見えるものでした。また透かしを入れるときには紙を水に濡らします。英語の「ウォーターマーク」という単語はこの点に由来しています。

透かしを入れる目的

ドキュメントや画像に透かしを入れることが必要になる理由は、大きく分けて 2 つあります。1 つはコンテンツの著作権を保護し、許可のない再利用や改変を防ぐことです。透かしを入れると、たとえば購入前に作品をプレビューしてもらいつつ、作品が盗まれるリスクを軽減できます。

またシンプルに、ブランド戦略の手段として利用することもできます。画家が作品にサインを入れるように、電子透かしを使うと、作者や所有者を明確にしてブランドの認知度を高めることができます。透かしを入れておけば、Instagram などでコンテンツがシェアされたときに自分の名前やブランドも同時に広めることができるというわけです。

これ以外にも、「無効」、「複製」、「サンプル」などの透かしをハンコとして使い、ドキュメントのステータスを示すこともできます。このようにしておけば、草稿から最終版に至るドキュメントを適切に管理し、重要なドキュメントの取り扱いミスを防止できます。

透かしが使用される場所

透かしは、おそらく皆さんが思う以上に広く使われています。

わかりやすいのは、ストック画像やプロカメラマンによる写真です。Google 画像検索で画像を探すと、透かしで覆われたストック写真がたくさんヒットします。この透かしは、著作権者から作品を購入した人でなければ、修正なしのオリジナルを閲覧できないようにすることを目的としています。

ドキュメント ファイルについても同様です。インターネット上で目にする多くの電子書籍や学術論文のプレビューには透かしが入っています。

また、オンラインでデジタル契約書などの法的文書を扱ったことがあれば、そこでも透かしを目にしたのではないでしょうか。透かしは、機密情報を守り、法的文書の有効性を示す目的でも使用されています。

透かしは紙幣にも入っています。これは偽造防止を目的としたものです。

ブランド戦略を目的とした用途では、プロによる写真やデザイン、ビジュアル アート、そしてソーシャル メディアなどで広まる「ネタ」にも、目立つ透かしが使われています。ソーシャル メディアで大きな影響力を持つインフルエンサーやコンテンツ クリエイターは、自分のコンテンツが口コミで広まったときに自身のブランドが認知されるようにする目的で透かしを入れています。

一部のウェブサイトやメディア企業は、自分たちが公開した画像をユーザーが保存したときに自動で透かしが入るようにしています。たとえば、米国で人気の投稿サイト Reddit は、Reddit アプリからダウンロードされた画像に独自の透かしを追加しています。

個人のファイルや写真に透かしを入れる場合もあります。あなたがソーシャル メディアで個人的な写真を公開したとき、その写真を誰でも好きに利用していいと思っているわけではないでしょう。自分の大切な思い出を守るため、あるいは単純に自身のアイデンティティを保護するため、オンラインで共有する個人的な写真に透かしを入れることは有効です。

透かしの効果的な使い方

透かしにどのようなロゴやテキストを使うかは、完全にあなた次第です。ファイル形式や目的別に違う透かしを使ってもよいでしょう。

透かしはロゴでも、画像でも、テキストでもかまいません。ドキュメントや写真の上で目立たないようにしても、目立つようにしてもかまいません。ご自分の好きなようにしてください。用途に応じて、著作権情報や自分の識別子(名前、ロゴなど)、あるいは「草稿」や「レビュー用」などのステータス情報を透かしに入れることができます。

オンラインで販売する写真や動画のファイルに透かしを入れる場合は、フレーム全体を覆う半透明の透かしにしたほうがよいでしょう。透かしが小さすぎる場合や隅に置かれている場合、ずる賢いコンテンツ泥棒にトリミングされてしまう可能性があります。

デジタル作品を保護する目的で透かしを入れる場合は、簡単にトリミングされない場所を選んだほうが賢明です。シンプルな無地の背景に透かしを入れると、比較的簡単に編集されてしまいます。できるだけ、いろんな要素が入り交じった場所に入れるようにしましょう。

多くのゴシップ紙や写真誌に掲載されている写真には、このような形、つまり写真の主題に直接重なるように透かしが入っています。こうしたコンテンツの所有者は、写真のどこに価値があるのかを理解しており、人々がよく見たいと思う場所に透かしを入れることで、他人がそのコンテンツから利益を得られないようにしています。誰かがそのコンテンツで利益を得ようとしても、本来の権利者から盗んだものであることは明らかです。

一方、透かしを極端に目立つものやコンテンツ全体を覆うものにしてしまうと、コンテンツの質が損なわれかねません。

透かしは、コンテンツに自然な形で溶け込みつつ、なおかつブランドをアピールするようなものを選ぶことをおすすめします。それにあたって、透かしを透過的にしてブランドの主張を控えめにしたいという場合もあれば、透かしを非透過的にして目を引くものにしたいという場合もあるでしょう。

いずれにしても、透かしを入れるコンテンツ自体と、それに透かしを入れる理由に基づいて、最適なバランスを判断することが重要です。

Dropbox 上の写真や PDF に透かしを入れるには

Dropbox では、サードパーティのサービスを利用することなく、Dropbox の画面で直接デジタル ファイルに透かしを入れることができます。JPEG、PNG、BMP、PDF 形式に対応しており、これらのファイルに独自の透かしを入れることが可能です。

Dropbox 上の画像や PDF に透かしを入れる手順については、こちらをご覧ください。

Dropbox の透かしは自由にカスタマイズできます。テキストまたは画像のどちらかを選んだら、透かしの位置、サイズ、回転の方向、不透明度を指定します。透かしを適用したファイルは元のファイルのコピーとして保存できるので、必要に応じていつでも透かし適用前のバージョンを利用できます。

透かしを適用したバージョンで誤って元のファイルを上書き保存してしまっても、心配ありません。バージョン履歴機能を使って、すぐに透かしを削除できます。このため、さまざまな種類の透かしを試しながら、簡単に最適な透かしを見つけることができます。

コンテンツは、右クリックして[名前を付けて保存]を選択するだけで簡単に盗むことができます。コンテンツをインターネットで公開しているのなら、盗まれる可能性を想定しておかなければなりません。画像やドキュメントに透かしを入れておけば、コンテンツの保護を強化して、あなたの力作が悪意ある者の手で盗まれることを防止できます。