プロジェクト マネージャー、コンテンツ制作者、営業担当者、人事担当者のいずれであっても、デジタル ファイルを安全に保つことがかつてなく重要になっています。
ファイルとフォルダを保存するための一般的な選択肢には、クラウド ストレージと外付けハード ドライブがありますが、この 2 つは大きく異なります。個人も企業もデータの効率的な管理、アクセス、保護に努めている中で、これらのストレージ ソリューションの適応性を理解することは重要です。
この記事では、クラウド ストレージと外付けハード ドライブの包括的な概要を説明します。それぞれの特徴、利点、さまざまなストレージのニーズに対する適応性について詳しく解説します。柔軟性を求めるフリーランサーの方や、拡張性を重視する大企業の方にとっても、このガイドは、最適なストレージ ソリューションを選ぶための意思決定プロセスを進めるのに役立ちます。
クラウド ストレージ サービスと外付けハード ドライブの概要
外付けハード ドライブとは
外付けハード ドライブはパソコンに直接接続して使うタイプのストレージで、インターネット接続を必要としません。内部で部品が回転するハード ディスク ドライブ(HDD)と、データ アクセスがより高速なソリッド ステート ドライブ(SSD)があります。
外付けハード ドライブのサイズは、USB メモリのように小さなものから、サーバーのように大きなものまでさまざまです。また内蔵ハード ドライブとは以下の点が異なります。
- 内蔵ドライブはパソコンに組み込まれた部品であり、パソコンのカバーを開けなければ取り外せません。オペレーティング システムやアプリなど、パソコンの動作に欠かせないデータが格納されています。
- 外付けドライブは、追加のストレージ容量を得るために USB 接続、FireWire 接続、または Thunderbolt 接続を介してパソコンに接続するポータブル デバイスです。通常はドキュメント、写真、動画などのファイルを保存するために使用されます。
クラウド ストレージとは何ですか?
クラウド ストレージも、物理的なデータ ストレージを使う点は同じですが、ユーザーのコンテンツは、クラウド ストレージ プロバイダが管理するサーバーに保存される点が異なります。ユーザーは、アプリやデスクトップ クライアント、ウェブ ブラウザを使って自分のコンテンツにアクセスします。
注意点として、クラウド ストレージとクラウド バックアップは似ていますが、同じものではありません。
- クラウド ストレージは、リモートからアクセス可能なドライブにユーザーのファイルを保存します。ファイルは、いつでも簡単にアクセス、編集、更新ができます。
- クラウド バックアップは、パソコンや外付けドライブの内容を定期的にバックアップ コピーとして保存します。ユーザーは、ハッキングやマルウェア攻撃を受けたとき、デバイスを紛失したとき、ハード ドライブ障害が起きたときなどに、クラウドのバックアップからデータやデバイス自体を復元できます。

ビジネスにはクラウド ストレージと外付けハード ドライブのどちらを使うべき?
クラウド ストレージとストレージ デバイスのどちらが適しているかは、仕事でのニーズや、選択したストレージをどのように使うかなど、いくつかの事項によって異なります。以下のシナリオを基に、どちらがご自身に適しているかを判断してください。
フリーランサー
フリーランサーにとって重要なのは、ストレージ容量の自由度と柔軟性でしょう。Dropbox などのクラウド ストレージ ソリューションなら、接続されたすべてのデバイスでファイルのアクセス、作成、編集ができ、デバイス間で自動的に同期できます。
1 ユーザーで 3 TB のストレージを利用できる Dropbox Essentials は、個人事業主やフリーランサーにぴったりのプランです。このプランが便利なのは、リンクするデバイス数に制限がないことです。外出先での外付けドライブの紛失や故障を心配する必要もなくなります。
小規模企業
花屋やペット ショップなどの実店舗を経営している場合は、外付けハード ドライブを使ってご自身でデータを管理できるでしょう。ただ、「3-2-1 ルール」などに従ってバックアップ計画を立て、データを保護することを忘れないようにしてください。
また、クラウド ストレージを利用して、チームやクライアントとの間でファイルとフォルダを簡単に共有することもできます。外出先でファイルにアクセスしたり、万が一に備えてパソコンや据え置きハード ドライブのデータをバックアップしたりもできます。このような用途には、まず 2 GB のストレージを無料で使える Dropbox Basic アカウントをお試しください。従業員が 3 人以上いる場合は、チーム向けのプランがおすすめです。
実店舗ではなくデジタル ビジネスを運営している場合は、アクセスやバックアップ、保存に対する優先順位が異なってきます。チーム向け Dropbox などのクラウド ストレージのほうが適しているかもしれません。
中~大規模企業の場合
クラウド ストレージの拡張性は、成長を目指す企業にとって大きなメリットです。Dropbox Business Plus プランではクラウド ストレージを 15 TB からご用意しています。ユーザーが 3 人以上の組織で利用できます。
また、セキュリティの監視や管理者ツール、1 年間の削除ファイル復元など、比較的規模の大きい企業で必要になる多くの機能が用意されています。Dropbox のビジネス向けプランでは、直感的に使えるファイル共有ツールやプライバシー保護のためのツールも利用できます。何より素晴らしいのは、外付けハード ドライブに付きものであるさまざまなトラブルから解放されることです。
クラウド ストレージとハード ドライブの比較
どこでもアクセス
外付けハード ドライブのデータには、そのドライブを物理的に接続したデバイスからか、ローカル ネットワーク経由でしかアクセスできません。ドライブを常に持ち歩かない限り、「どこでもアクセス」することはできません。
一方のクラウド ストレージの場合、インターネットに接続されていれば、どのデバイスからでもデータにアクセスできます。インターネット接続さえあれば、どこにいても、必要なときに必要なファイルにアクセスできるわけです。またインターネット接続の有無にかかわらず、特定のファイルにオフラインでアクセスできるよう設定することも可能です。
データ セキュリティ
セキュリティは、多くの企業が優先的に対処すべきと考える大きな問題です。そのためセキュリティの確保は、データ ストレージの種類を問わずますます重要になっています。Dropbox では、最先端の技術である 256 ビットの AES 暗号化を採用しています。他のクラウド ストレージ プロバイダでは異なります。
外付けハード ドライブのデータは、ドライブをパソコンに接続していない限り、ハッカーにアクセスされることはありません。しかし、ドライブを盗まれることはあり得ますし、火事やドライブ障害などが発生した場合、全データを失う可能性もあります。物理的なドライブだから安全とは必ずしも言えません。
クラウド ストレージの場合、すべてのデータが復元可能です。失ったファイルを復元できますし、削除操作を取り消すこともできます。またマルウェアの攻撃を受けた場合に、アカウント全体を元の状態に戻すことも可能です。

データ同期
同期は、バックアップの自動実行や新しいファイル バージョンへの更新、時間のかかるその他の処理を効率化してくれる便利な技術です。クラウド ストレージの場合、データ同期は、あなたが作業をしている間にバックグラウンドで実行されます。
一方の外付けハード ドライブでは、データ同期は手動で実行する必要があります。また、他のデバイスでファイルを更新した場合、外付けドライブ上のファイルも更新しなければなりません。クラウド ストレージでは、このような処理は自動で行われます。
ファイル ホスティングやクラウド ストレージは、近年大きな進化を遂げており、その用途は格段に広がっています。ほとんどの人は、個人的な作業にも勉強にも、そして仕事にも、安心してクラウド ストレージやクラウド バックアップを利用できます。
すべてのファイルに安全なクラウド ストレージを
ビジネスのあらゆる規模やニーズに合わせて設計された Dropbox は、シームレスなファイル アクセス、高度なデータ セキュリティ、すべてのデバイス間でのスムーズなデータ同期を実現します。外付けハード ドライブの制限を心配することはもうありません。Dropbox を今すぐ利用してクラウド ストレージの利便性と柔軟性を取り入れましょう。